嗚呼マダニ。
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月曜日の朝、日本の母からかかってきた電話に応対しながらふとリビングのPrestoを見ると、首(喉の辺り)がまるでバセットハウンドの如くプックリぶらぶらといつもの4倍程に膨れ上がっているのを発見。電話をしながら腫れた首をよく見るとそこにはマダニが一匹喰らいついていた。



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ダラリとだらしなくぶら下がるPresto の首下の皮。そこから皮膚に食い込んだマダニを探すのはそれ程難しくはなかった。TがPrestoの首に食い込んだマダニをピンセットで慣れた手つきで旨い具合に引っこ抜く(Tの実家の家ネコのマダニ抜きで鍛えたその技は確実)。引っこ抜いたマダニはスパイスの空き瓶へ入れて獣医に行く時に一緒に持参する事に。

マダニの喰らいついていた部分はシコリのある感じに膨れ上がり、その下側がまさにバセットハウンドの首のようにブラブラとまるで水でも溜っているかのように皮が延びてしまっていた事に僕らは驚く。
既に何度かPrestoに喰らいついたマダニを駆除した事はあるものの、こんな症状ははじめて。という訳で僕らは獣医へいく事に決める。
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週末あけの月曜日という事もあり、獣医さんは車を駐車するスペースも無い程込み合っていた。Presto自身に痛みがあるわけでもないので、僕らは日課の午後の散歩も兼ねてとりあえず病院の周りを45分程散歩する事に(僕らのかかりつけの獣医さんは月曜日は夕方4時からオープン)。
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首の皮がブラブラとしているだけで、他は至って普通のPresto。しかし僕らが心配していたのはマダニの持つボレリア菌に感染してしまったのではないかという点。
というのもココ数日前右足の肉球を軽く切ってしまったPrestoは至ってぎこちない歩き方をしていた。それがダニの保菌するボレリア菌による関節炎なのではないかという心配が僕らの頭をよぎる。ダニの持つボレリア菌に感染すると関節炎・髄炎・神経障害などを発症するとの事(これは人も同じで、人の場合は犬よりももっと深刻な症状になるらしい)。

ちなみにこのボレリア菌を保持するダニは日本には生存していないとの事(日本ではバベジア菌という別の菌を保持しているらしい)。そして実は僕らの住む黒い森地方はドイツ国内でも最もマダニが生息する地域としても有名。多くの人が対マダニ用のワクチンを使用している(実はこのワクチンも神経麻痺等の副作用が起きる場合もあり、決して100%安全とはいえない実態をこの時期良くニュースで目にする)。

引き抜いたマダニの状態から、日曜の午後の森の散歩の時に拾ってきてしまったのではないかと推測する僕達(というのもマダニはまだ血を吸ってパンパンに膨れ上がってはいなかったから)。
昨日の散歩中も3〜4匹Prestoの体を這うマダニを駆除。普段は散歩中も2〜3回入念にマダニチェックを入れ大抵皮膚に喰らいつく前に駆除出来ているが、どうやら日曜のマダニは僕らのチェックをかいくぐってPrestoに喰らいついたらしかった。

ちなみにマダニを駆除した朝には写真のおよそ3倍(!)程まで皮が伸びてしまっていて、写真のように頭を水平にすると、さながらニワトリの如くといった感じでとても異様な感じだった。
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散歩を終え病院に戻って来ると、Presto、病院併設の厩で馬発見。恐る恐る近づくものの馬が近づいて来ると緊急退避。馬は大きすぎるのかどうも怖いらしい(もっと他の動物との社会化もしなければ!)。
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動物病院の待合室に入ると犬ばっか。こんなに沢山の犬が待合室にいるのを僕らは初めて見る。

この写真の時点で、ゴールデンレトリバー、小型犬、中&小型犬が僕らの前に待っていた。この後もロットワイラー、テリア、雑種、ワイヤードダックス等がワラワラとやって来て、最後にやって来たドッゲとロットワイラーの雑種が入場した時がピーク。すべての犬が一斉に吠え出し、一時待合室は修羅場と化す。

普段は大人しいPrestoも、緊張と年上の威厳からか隣の8ヶ月のロットワイラーに終始ウーウーと威嚇の声。面白かったのはPrestoがピーピー鳴くと年上のワイヤードダックスが「ワン!(だまれ)」と吠えPresto鳴き止む。そしてロットワイラーがピーピー鳴くとPrestoが「ウーウー(だまれ)」と威嚇。犬世界って年功序列なんだなぁと妙に感心してしまった。
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ようやく僕らの番が来て、かかりつけの女医さんに挨拶する僕達。Prestoは冬に血尿が出た時に射たれたホルモン抑制注射の痛みの記憶があるのか、入室した途端にハァハァと緊張しドアの前で固まる。とりあえず女医さんが垂れ下がった首の皮を触診するも、今日のメインは持参した瓶詰めのマダニ。
瓶からマダニを取り出し、専用のクスリでビーカに入れたマダニを潰して危険な菌を保有しているかどうかのテストを実施。結果は白。危険なボレリア菌に感染した疑いは無いとの結果。腫れて垂れ下がった首は、マダニからの何らかのアレルギー反応だろうとの事。
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女医さんがマダニのテストをしている間、ずっと僕の座るイスの下に隠れていたPresto。診察は最初の触診だけだったのに、イスの下でずっとハァハァと緊張しっ放しだった。診察が終わり帰るよと言っても写真のようにイスの下から出て来ないPresto。以前は病院大好きだったのに残念。
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出来れば使いたく無かった対マダニ用のクスリ。昨年は獣医さんも「Prestoは毛も短いし(マダニを見つけ易い)注意していればクスリの必然性はないでしょう」との見解だったけれど、今年は今回のこともありクスリを使用する事に。
ほぼ毎日、マダニが多く生息する場所(昨年の一回の散歩でのマダニ駆除最高記録は何と31匹!)へと散歩に行くPrestoにとってはコレが一番の予防策なのかもしれない。

心配だった首のたるみも夜にはほ大分収まり一安心。今後も今回のマダニによる症状が発症しない事を祈るのみである。

ちなみに僕は昨年活躍(?)した対マダニ効果のあるという「琥珀の首輪」をしていなかったのが今回の原因だと主張したものの、Tには「ふふん!」と鼻先で笑われ相手にしてもらえなかった(Tは琥珀の首輪の効能を信じていない。涙)。


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by presto-presto | 2010-06-15 14:30
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-僕とパートナー・Tと共にドイツで暮らすウィペット・プレストとの日常の記録。                 Presto:2008年9月18日生まれの♂のWhippet。           
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