アザワク(Azawakh)はアフリカのマリ共和国原産のサイトハウンド。別名であるトゥアレグ・スルーギ(Tuareg Sloughi)の名が示すように、1981年にFCIに犬種認定されるまではアフリカ・モロッコ原産のスルーギと同じクラスに分類されていたらしい(というかそもそもの頭数がそれ程まマリ以外で現存しなかった為その存在が知られていなかった様子)。 さて、それではまずはアザワクの原産国・マリ共和国について。何処にマリ共和国があるのかピンと来る人は早々いない筈(実は僕も何処にマリがあるのか知らなかった。笑)。という事で何処にマリ共和国が位置するかというと・・・ アザワクはこのマリ共和国の中でもトゥアレグ族というベルベル系の遊牧民だけが所有していた希少犬種。 ちなみにこの繁殖の問題は勿論ウィペットや他の犬種にも言える事で、ある一系統のコート(例えばブルーのウィペットの家系だとかクリームのダックスの家系とか)のみが生まれるように繁殖した場合、かなり異なる血統の個体を繁殖に用いないと、血が近過ぎて遺伝子疾患が発症する確率が高くなるとのこと。例えばPrestoの血統書を見ても、3代前までの血筋が記されていて、その3代前までの親犬14頭全てにおいて近しい血縁関係は無し。これは繁殖の現場において犬種の健全な未来を考えた場合、近過ぎる血縁関係が無いというのは基本、且つ非常に重要な事であるとのこと(勿論毛色だけではなく体格、性格、特性などその他色々な要因を熟慮して繁殖は行なわれる)。 ※京子さんが教えてくれたマリ共和国現地のアザワクの事をより知る事が出来るホームページ『 A・B・I・S 』に現地の様々なコートのアザワクの写真があるので興味のある方は参照の事(サイトはドイツ語と英語。ホームページ右上で言語変更可能)。 京子さんからアザワクの気質について伺っている時にとても印象的だったのが「アザワクは人が犬を選ぶのではなくて、犬が人を選ぶ」という言葉。これは他の多くの犬種のように人が犬を選び躾けていくのではなくて、犬に認められた人だけがアザワクの主人になれるという、とてもこの犬種の気質を表している言葉だと感じた。 上の写真はgo&kazooさんちのジョジョではなくて(笑)爆走中のアザワク。ウィペットよりもカーブでは小回りが利く感じで、その目標を何処までも追いかけて狩るという狩猟スタイルにピッタリな見ていて胸のすくような美しい走りだった。 ちなみにVDH(Verband für das Deutsche Hundewesen)に登録されている2010年のアザワクの頭数は僅か36頭!10年前の2000年にはたったの26頭と非常にその数は少なくまさに希少犬種のうちの一つ(ちなみに2010年のウィペットの登録数は570頭。ドイツシェパードは驚きの14501頭)。 しかしドイツでもたったの36頭しか登録されていない希少種のアザワク。そんな普段出会う確率は殆どないに等しい希少なサイトハウンドに直に触れる事が出来るのもこのサイトハウンドフェスティバルの素晴らしいところ。さて来年はどんな犬種にお目にかかれるのか来年が非常に楽しみ。 さて長らく続いているサイトハウンドフェスティバル特集。まだしばらく続く予定だけれど完結出来るのかどうかちょっと心配(というわけでまだ"つづく")。 にほんブログ村
by presto-presto
| 2011-08-26 20:42
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