新たに発見した草原でフリスビーを楽しんだ僕達は、その奥に続く松林へと向かう。
草原から続く一本道を抜けると、そこにはとても素敵な松林が広がっていた。程よい隙間(?)の松林とモスグリーンの大地。何処となくドイツというよりは北米の山林と言った感じの雰囲気。
この素敵な松林、何故か見覚えがあるなと思っていたら、以前、僕がどうしても入居したかった物件のそばだった事が判明。以前住んでいた部屋(入居前から僕は乗り気ではなかった)がイヤで、密かに新しい物件を物色していた僕が見つけた夢の物件(笑)。一面がガラス戸になっているリビングと寝室からこの素敵な松林を眺める事が出来る、本当に夢のような物件だった(この辺では珍しくモダンな造り。ちなみに今住んでいる我が家は1600年代に建造の超アンティーク。笑)。
対岸(?)にはTのお気に入りの散歩コースである「受難の道」(これがまた非常にキツい上り坂)の終着地点であるチャペルと中世の監視塔が見える。
写真ではわかり辛いけれど、このかなりの急斜面の下に、僕らが雨の日に行く散歩コース「蘭の小道」がある。
この急斜面の下に僕らは朽ち果てた小道を発見。「蘭の小道」に続く道かもしれないと期待して、僕らはこの隠された(?)道を行く事に。
山道大好きのPrestoは、軽い足取りで僕らの前を進む。この山道、かなりの間放置され人の手が入っていないようで荒れ放題。道の至る所は倒木で塞がれていて、僕らは何だか探検隊のような気分でこの道無き道を進む事に。
テケテケと軽やかに前に進むPrestoが僕らの道先案内人(犬)。Prestoが歩き易そうなルートを見つけ僕らを導いてくれる。たまに前方から不審な音が聞こえるとピタッと止まり警戒態勢。
我が家のPresto、山歩きでは非常に頼りになるガイド犬である(笑)。
進めば進む程写真のようなナショナルジオグラフィック誌にでも掲載されていそうなワイルドな原生林のような光景が僕らの眼前に広がって来る。
道探索開始からおよそ15分後、倒木によって僕らの進路は完全に断たれる。この倒木の壁の先にも道は続いているものの、さすがにこれを乗り越える気力は僕らには無く(元インドア派)もと来た道を戻る事に。
「勝手知ったるもと来た道」と言わんばかりにバビューンと荒れた山道を爆走するPresto。いつもの事ながら、見ているコチラが怪我しないものかと心配でドキドキしてしまう。
このワイルドな道無き道を抜け出る頃、雨雲が晴れ、ようやくお日様が顔を出しはじめる。
ワイルドな山道探索を終えた僕らは松林を抜けもと来た道を戻る事に。
眼前に原っぱが広がれば、フリスビーをしないわけにはいかない(笑)。という事で下山(?)する前にもう一ラウンドフリスビー。
Prestoが暑さでバテたところでフリスビーは終了。ハイハイ、家に帰りますよー。うちに帰ったらコーヒータイムが待っていますよー。
見晴らしの良い絶壁から下を見下ろすPresto。これは先日の一枚目の写真と同じ場所。
目測で傾斜角70度近い急斜面を見下ろすPresto。実はこんな時、僕らは内心ハラハラ。
というのもPresto、急な傾斜角などお構い無しに思い立ったらズダダダダダーっと斜面を爆走する事多々ありの経験の持ち主。先日などどう見ても直角(90度)の絶壁を難なく登り、そして下りて来るという信じられない芸当をやってのけた(それでも擦り傷一つないのが素晴らしい。パチパチパチ)。
滑り易い細道を無事下山。いつもの歩き慣れた「蘭の小道」を行く。
「蘭の小道」の分岐点から上の原っぱまで正味10分少々の道のり。我が家からだと片道20分ほどで辿り着く計算。しかしこの上りがとにかくキツい。この急な坂道を夏までに軽々と登れるように特訓すると良いダイエットになるかもしれない(笑)。
春先の黄色い花の匂いを嗅ぐPresto・・・という訳ではなく、花咲く中にTが常備しているご褒美オヤツを放り投げて「探せ」のコマンド実行中のヤラセ写真(汗)。たまにはこういうヤラセ写真を撮る事もある(普段はヤラセ無しですよ。念のために。笑)。
「蘭の小道」からブラブラ10分程で我が家に到着。空の雨雲も晴れ、青空が顔を出して来る。この日(日曜日)から今朝(金曜日)まで実に穏やかな春らしい日々が続く。しかし残念ながら今週末は天気は大幅に崩れ、来週にはまた所により雪の予報も。さすがにマイナス気温になるような事は無いと思うけれど(切実な願い)本格的な春の訪れにはもう少し時間がかかりそう。
メタポ気味の僕には上り下りがとってもキツいけれど(汗)、我が家から徒歩範囲内で行ける新たに見つけたこの草原は僕らにとってとっても大きな収穫。辿り着くまでがキツいけれど、僕のトレーニングとダイエットも兼ねてこれからちょくちょく訪れてみようと思う。